2005.1.24 再入院
今日は再入院の日でした。
AM7:00ごろ目が覚めたら、いつものように布の隙間からランちゃんがそわそわ覗いていた。
外に出してあげたら、今日に限って飛ばずにあたしの腕の上でべったり。「キュル、キュル♪」ってうれしそうな声を出している。
何も知らないランちゃんを見てるとせつなくなった。
しばらく目が覚めてもこの子達のいない生活になる。
みんなごめんね。あたし、今度こそきっとよくなって帰ってくるから。待っててね。
しばらくランちゃんを構った後かごの中に入れて、朝食を取ったけれど、おにぎり1個しか食べれませんでした。

AM9:00過ぎにおかんと内科外来へ行った。
胸部レントゲンを撮ってしばらく待っていると病棟の看護師さんが迎えに来た。心電図をとってから227号室に入院した。
外の名札をちらっと見る。主治医の名前見る限り、ここはあたし以外全員糖尿病の部屋っぽい。
部屋に入ると女部屋なのに、みんなカーテンを閉め切っている。あいさつはしてくれたけれど・・・。
ベッドの位置は真ん中だったーー;前の内科の大部屋よりは若干広い気もする。ま、カーテン閉めてたらプライベートが保たれていいかもしんない。
持ってきたパジャマの中で一番お気に入りのに着替えた。
さっきの看護師さんが採血と血圧測定に来た。
看護師さんが行って、ベッドの名札を見たら主治医は引き続きN先生になっていた。ヤッホ〜イ(*^。^*)♪前の入院みたいに主治医交代にならなくてよかった^^
しかし、下の受け持ちナースの名前見てびっくりした☆
○口○恵って・・・。かの元・女優、いやアイドル?とおんなじ名前やん!
さっきの看護師さんは違うみたいだし、どんな人か気になった。

昼食はあっさりしておいしかったので完食。
箸とか洗って部屋に戻るとすぐにN先生がやってきた☆
今日の先生は白衣姿がバッチリ決まっていた。
紺のネクタイにえんじ色のシャツ、細いストライプの黒のズボン。靴もキレイ☆(この先生靴はいつも高そうなのはいてます。)かっこいいじゃん。ちょっとドキッ☆としたりして・・・^^;
今週中に腹部エコー、腹部CT、CT下胸膜生検を実施することを説明してくれた。
先生、またよろしくお願いしますっ(^▽^)☆

AM4:00ごろ感じのいい実習生(入院体験記・咳が止まらない参照)が体重を測りに来た。
「あ、前にも入院してた方ですよね^^」と言われた。ちょっと嬉しい^^
体重を測ったら、あれれ?2kg減っていた。2〜3日前に測った時より。
とりあえず今日の晩は完食しようと思いました。
入院生活のはじまりです。



2005.1.26 イラつく〜!
昨日はイライラMAXで1階でおかんと弟におもいっきり八つ当たりしました。
そして夜中に38・6℃熱が出て緊急採血しました。
今日AM8:30頃N先生が来て、「昨日熱出たんやね。調子どう?」って心配してくれてた。ニ言三言会話した後、先生は何か聞きたそうにしてたけど、だるくて何も話せなかった。
先生が来るとホッとする。先生が行ってしまった後、ぽろぽろ涙出た。
昼から造影剤での腹部CTがありました。

昨日何があったのかと言いますとね・・・(日記の日付は翌日になってますが、このほうが書きやすいので^^)
やっぱり部屋の雰囲気になじめないのと、病気の再発、転移の不安。
今度の部屋もやっぱりうるさかった。
あたし以外の5人が糖尿病で結束していて、年配の人たちばっかで(内科で若い患者ってめったにいないけどね^^;そもそも入院してるほうがおかしいのだが)あたしは完全に部屋から浮いていた。
カーテン閉め切っているから、あまりお互いに干渉しない部屋なのかと思ったけど、1人が話し出すとみんながでかい声でしゃべる。
しかも話題が年配の人だからしょうがないんやけど、病気自慢、身の上話。聞いていると辛気臭くなってくる。
熱が出てしんどい時にそういう話で盛り上がられると、こちらはイライラしてくる一方だった。
それにカーテン閉め切ってるせいか、どこか行くときはいちいち「○○へ行ってきます」ってことわってから行かないといけないっぽい。変な部屋。 (ぷーやんは黙って行ってるけど。)
この部屋でこれから抗がん剤治療していくのかと思うと嫌になったわけです。いくら空き部屋がないっていってもひどいよな・・・(涙)。もうちょっとスタッフもその辺考えられないのかな。

もう一つの病気の再発と転移の不安は癌患者なら誰でも持っていると思う。
正直、腹部CT&エコーの検査が怖い。他にも腫瘍があったらどうしようって思って。もしもあったら、あたし死ぬんかなって・・・。

入院してまだ2日なのに、今から弱気でどうする。しっかりしろ!ぷーやん。って思う。
夕食を食べた後、1階の外科前のいすに座っていろいろ考えてしまった。
ここは辛いとき、一人になりたいときによくくる場所だ。半年前にもお世話になったな。おかんや弟とジュース飲みながら議論した日もありし。
その時同室の人2人組みが後ろを通りがかった。(声でわかるわい(` ´)=3)
「あの若い子。夜中に何か落としていたな・・・すごい音したな。それに何か食べよったで。」とかあたしのこと言ってるみたいだったが、会話聞いてるとどうもあたしはやっぱ部屋の人にとっては目障りのようだった。
ブチッと心の中で何かが切れた。涙腺も切れた。
たしかに夜中にやかん下に落としたし、のどが渇いたからいちご食べたけど、心の中ですんませんって思いながら。
でもね。あんな狭い部屋。足が台の上にあたったりもするわ!やかん落としたときみんな何も言わんかったし。わざとにやったわけでないやん!!
年配の女の人っておんなじことしつこく言うよな〜!まあさ、20年したらあたしもああなるんやろうけどな・・・あ〜やだやだ。
そしておかん達がきた時、八つ当たりしてしまったわけなのです。
やっぱり家族には悪いけど、家族だから八つ当たりできるんだよね・・・。他人にはこんなあたしなんて見せれないや^^;
部屋に戻ったのは消灯後でした。



2005.1.27 腹部エコーの結果
昨日夜中にまた38.3℃熱が出た。ロキソニンを飲んだので今朝は36・1℃に下がっていたけど・・・。
AM8:30から腹部エコーがあった。
半年前と同じく消化器科の先生とT先生がやってくださった。
胸にゼリーを塗られて「息吸って〜、止めて〜、はい楽にして〜。」を何回も繰り返しながら、腹部全体をスキャナーでこすられた。
右わき腹を上にして横になった時、スキャナーでこすりながら「ここが前に組織採ったとこやな。腹膜肥厚しとるなー。ん?これは水かな・・・?あー何かあるな。やっぱり。」 とぶつぶつ先生が言ってたので(もしかして腹膜腫瘍、再発してんねんか??)と不安になった。
検査は20分くらいで終わった。

10:00過ぎにN先生がやってきた。今日は先生午前中は外来のはずなのにわざわざ抜けてきてくれたみたいだ。ちょっと厳しい顔をしてる。どきどきした。


N先生「あのな、検査の結果やけど、やっぱり腫瘍大きくなっとるんや。明日生検させてもらうけんな。」
あたし「腫瘍って・・・。ここ(わき腹の部分を指差しながら)ですか?」
N先生「ううん。胸膜のところのやつな。」
あたし「他の場所には腫瘍はなかったんですか?」
N先生「うん。」
あたし「やっぱ入院長引きそうですか?」
N先生「点滴とかさせてもらうから、そうやな長くなるかな。」


他の場所には腫瘍はないみたいでホッとした。よかった・・・。ずっと心配してたから。でもやっぱり点滴治療になるのか・・・。(そのために入院したんだけど、いざ現実になるとやっぱ・・・ねぇ。)
ここまで来たら腹くくらんとな・・・。
N先生が行った後、検温に来た看護師さんがさっきのことを聞いてきた。
髪抜けますかって聞いたら「う〜ん・・・多分。でも可愛い帽子買って、前向きに行こう^^」と言った。

夕食後検温に来た別の看護師さんの言葉にまた傷ついて、1階でおかんに愚痴った。
あたしが普通の精神状態なら、っていうか誰が聞いても、嬉しい発言だったのに好意的に取れなかった。もしかしてあたし信用されてないんか!ってムカついた。
おかんも呆れたらしく「いちいち人の言葉気にするな!もっとしゃんとしな!結局あんたが強くならな病気に勝てんよ!」と言われたけど、そんなの分かってる。
でも今は何言われても悪く悪く考えてしまう。今日もこのまま部屋戻りたくないし。(こう思いつつたいてい消灯後に戻ってるけどさ)大部屋はどこ行っても疲れる。女部屋は何でああもうるさいかな。イラつくっちゅーねん!
日に日に心がすさんでいくぷーやんでした。



2005.1.28 ついに大爆発☆
朝一(AM6:00)の検温では36.1℃だったのに、朝食前になってまた体が熱くなってきた。体温を測ると38℃。
朝食のとき「今日は昼の3:30からCT撮りながらの生検があるから、昼は絶食ね^^」と伝えに来てくれた愛想のいい看護師さんに「すみませんが、アイスノン持ってきてもらえませんか。」とたのんだら、にっこり笑って「ハイ♪」と言って部屋を出て行ったのだけど、いつになっても持ってこなかった。
多分忘れていたんだろうとは思う。普段のあたしならそれくらいにしか思わないんだけど、この数日で心がすっかりひねくれていたあたしには「ふん、どーせ(スタッフさんたちにとっては)しょせん他人事なんやけん!」としか思えなかった。
どうせナースコール押して催促しても、うっとおしがられるんじゃないかなと思った。一度嫌なことあったし。(入院体験記「先生ありがとう」参照)
見捨てられてるような気分になって目から熱いものが次々流れてくる。
その間にも体がだるくなってきた。やっとこさで起き上がって熱を測ったら37.9℃。、そのままバタンとベッドに倒れこむ。

AM10:00過ぎ、泣き疲れてうとうとしていると肩をぽんぽんとたたかれた。振り向くとN先生がいた。


N先生「どう?調子は?」
あたし「・・・しんどい・・・。」
N先生「今日の生検ね。中止することにしたんや。痛い思いするん嫌やろ?それでね、月曜日からね、2日間おしっこ溜めてもらって腎臓の機能の様子見させてもらおうと思うんや。」
あたし「・・・・・・・・・。」


あまりにも返事しないあたしの様子に「どうしたん?」って先生が声をかけてきた。
あたし「もうしんどいんですっ!!・・・どうせ他人事なんでしょ。」思わず声を荒げてしまった。
N先生「何があったん?」
あたし「朝からアイスノン頼んでいるのに誰も持ってきてくれない!ひっく、ひっく・・・。」


泣き止んでいたのにまた涙が出た。止まらないよ・・・。
N先生はしばらく黙っていたが、背中をぽんぽんたたいて「そっか・・・。アイスノンもってくるように言っておくからね。」と言って行ってしまった。
すぐに婦長さんが飛んで来た。
「今N先生から聞いたんですよ、失礼な事して申し訳ありませんでした。」と言いながらアイスノンをタオルに包んでくださった。


あたし「こんなことでナースコール押すのも悪いかなって思っていたので・・・。(少し皮肉をこめつつ)」
婦長さん「いいえ、そんなことないですよ。押してくださっていいんですよ。他の者にも注意しておきます。」


婦長さんが行って少しすると担当ナースのYさん(○口○恵さんのことね^^;)が来ていろいろ話を聞いてくれた。
ベッドにうつぶせになって泣きながら、Yさんにいろいろグチった。半年前あたしが外科に入院してたとき、外科病棟にいたそうで、あたしのことは覚えていたそうです。
Yさんが行った後少しづつ落ち着いてきた。と同時にしまった〜!って思った。
なんでN先生に八つ当たりしてしまったんだろう。悪いのは看護師さんなのに。先生怒ってるかもしれない。先生・・・ごめんなさい><。

14時ごろ再びYさんが昼ご飯を持ってきた。熱を測ると36.7℃。下がっていた。
ここで初めてYさんの顔を見た。今時のかわいい女の子だった。
「ちょっと笑顔がでてきましたね。今日は天気がいいし、それ食べたら屋上へ散歩に行きませんか?」とYさんが言ってくれた。
屋上でいろんなことを話した。同年代(と言ってもYさんのほうが明らかに年下。)のせいか話が弾んだ。
Yさんありがとうございました。

夕食後、箸を洗ってナースステーションの前を通ったら後ろからぽんぽんと肩をたたかれた。N先生だった。


N先生「土日、外泊するやろ?」
あたし「はい。・・・先生今朝はすみませんでした。」
N先生「は?何で?」
あたし「だって先生は何も悪くないのに。悪いのは看護婦さんやん。」
N先生「ああ、あれは病院全体の問題やけんな。ぼくもたまに忘れるときあるけんな^^」


小さい女の子が傍を通りかかった時、N先生はバイバイ(^▽^)って手をふってあげていた。何かかわいかったので思わずくすっと笑ってしまった。
全然気にしてなかったみたい。先生の言葉で心が一気に軽くなった。
やっぱこの先生根がすっごい優しいって思うんよね。
ナースステーションではどんな先生か知らない。でもそんなの関係ない。あたしにとっては元気をくれる大好きな先生なんだもん(*^。^*)♪
土日外泊してまた月曜日からがんばります☆



2005.1.30 髪を切る日
マッキーこと槙原紀之の歌に「髪を切る日」というのがあるが、今日美容院へ行って肩まであった髪をばっさり切って来ました。
切るのは結構勇気がいった。切りたくなんてなかった。
なんか失恋したみたいだけど。(ってすでにしてるじゃん^^;←意味深・(笑))
アップができるくらいまで伸ばしたかった。夏とかバレッターで髪をまとめてアップにするとかわいいのにな。
今度はいつ伸ばせるか分からない。
気の長い治療が始まります。



2005.1.31 部屋引越し
昨日外泊から帰って来た時に「お部屋変わってもいいですからベッドの位置を端に変えてください。」って看護婦さんに頼みました。
そうしたら今日の朝、早速203号室に引越しになりました。
今度の部屋の人は四十代くらいの大人しそうな女の人とのんびりしたばあちゃんが3人。
前の部屋よりはいい感じがした。
でもおばあちゃん達はあさって退院するらしい。部屋のメンバーがかわったらどうなるか分からないけど。(多分またやかましいんだろうな^^;)
大部屋はほんとに息がつまりそうだ。
でもやっぱりベッドが端っこ(入り口側だけどね)になっただけで気分的にずいぶん違う。真ん中はほんと狭かったけど、端っこは広くていいわ〜(*^。^*)♪
PM2:30ごろお風呂に行ったら、前の部屋の人とはちあわせ。
「うちの部屋はにぎやかだけど、一人一人はええ人やから、またいつでも(227号室)に戻っておいで。」と言ってくれて嬉しかったけど、うるさいのとベッド真ん中はもうかんべんしておくれ(笑)。

今日から蓄尿開始です。
これが終わったら治療が始まるのだろうか。
AM11:00より翌AM11:00まで24時間蓄尿を2日間続けて、採血もして様子を見るとのことです。
検査自体は紙コップに尿をためて容器にためていくという非常に単純なものですが、しかし・・・くっさ〜、ゲロゲロ++;ですわ・・・この検査。
なんか手やらパジャマまでがしっこ臭くなる気がする。
ま、2日間の辛抱さ・・・。

夜おかんたちが面会に来たとき、尿の量は3000ml近くなっていた。
尿って半日でこれくらいたまるものなのだろうか・・・。
ちょっと不安になったのでおかん(看護助手)に聞いてみたら「あんた出すぎやで〜!!お茶ばっかり飲んでるんと違うん?」と言われた。
普通は2000ml超えることはないそうです。
「(腫瘍のせいで)体の栄養分が出てるんとちゃうん?」とかその時はあたしも深く考えず、おかんと冗談言ってたけど、これが翌々日大変なことになるとは思いませんでした。