2005.2.14 抗がん剤治療開始
今日から点滴での抗がん剤治療開始です。
昼食後、アレルギー防止のため、レスタミンコーワ錠というものを5錠飲まされる。
それから1時間ほどして、今度は胃薬とデカドロン、セロトーンという薬を点滴される。
その点滴が終わると、いよいよ抗がん剤投与開始。今回のみ2種類点滴して、来週からは1種類になるそうです。
PM2:30くらいからまずはタキソール(今は「パクリタキセル」という名前に変わったそうです。)をPM6:00ごろまで点滴する。
途中体がカアッと熱くなったり、吐きそうになったりする。
診療部長回診でN先生が来たとき「ずっとは(副作用が)続かないけんね。」と言った。
その後、PM6:00ごろから2種類目のパラプラチンをPM9:00ごろまで点滴する。
この頃になると吐き気とかは治まっていた。
もっと苦しいのかと思ってたけど、思ってたよりは副作用が軽かった。



2005.2.17 頭部裂傷
昨日はいろいろ考えてイライラ気味で食欲がなく、昼も晩もほとんどご飯を食べれなかった。
その夜血糖値を測ると99しかなかったので、(これが普通くらいなんだけどね、正常な人は。)インシュリンは無しだったんだけど、両足が急に痛くなった。
痛み止めを何度かもらったり、低血糖になったのかとアメをなめたりしたけど、結局朝までほとんど眠れなかった。
朝、N先生が来たので(今日から出張〜。ブウブウ(` ´)←機嫌の悪いぷーやん。)足を診てもらったが、薬の影響ではないので痛み止めで様子を見ようということになる。
そのまま昼前ぐらいまで寝て、顔を洗おうとふらふら洗面所へ行った。
洗面所で顔を洗おうとしたら、急にお腹がキリリと痛くなった。トイレへ行こうと歩き出したら・・・

そっから後は覚えていない。

気がついたら医師や看護婦数人に取り囲まれて、あたしは洗面所の床に横たわっていた。
頭上で「頭から出血してます!」「動脈が切れてるかもしれない!出血が止まりません」などと言葉が飛び交っている。
ボンヤリした頭で、どうやらあたしはトイレ行こうとした途端気を失って倒れて、どっかで後頭部をぶつけたらしいことは分かってきた。
パジャマの左手を見ると血が点々とついていた。
その場で車いすに乗せられ、外科外来へ運ばれた。
外科でO先生(前の体験記に出てきた外科のドクター。)に消毒して縫ってもらった。頭に麻酔を打たれたとき、痛かった。
「血腫になるかもしれんね。」とO先生が言った。
後から聞いた話では、出血はかなりひどかったそうです。
今週は金曜日から外泊する予定だったのが、中止になってしまいました(涙)。



2005.2.20 副作用
しばらく様子を見ていた頭のケガは派手に出血したわりには、血腫(コブ)ができたくらいですんだようである。
恐れていた脳内出血とかにならなくてほんとうによかったです。(頭打ってバカなのが、なおバカになったかもしんないけど^^;)
でも体のほうは吐き気や発熱?などさまざまな副作用が出てきました。
味噌汁やたまねぎ料理の匂いとかでオエッとえづくようになり、食べ物を見るのも嫌になってご飯が全く食べられなくなりました。
ついには24時間プリンペラン(吐き気止め)の点滴につながれてしまいました。
点滴につながれても吐き気はあまりおさまらなかったんだけど・・・。
食事も糖尿食からフルーツ食という、フルーツの盛り合わせとご飯だけの食事にかわりました。
フルーツはあまり匂いもきつくないので食べれていたのですが、フルーツ食なんてメニューがあったのがちょっとびっくり。(3日で飽きたけど)
吐き気だけではなく、毎日のように39℃近くか、それを超えた熱も出るようになり(これは元々の熱の可能性もあるのかな?看護師さんは治療の熱とか言っていたけど) 抗生剤の点滴も開始されました。
毎日それだけ熱が出ると半端でなく苦しいです。もんのすごい体だるいし、意識は朦朧とするし。起き上がるのもトイレに行くのも辛い。
トイレ、ポータブルにするかと看護師さんに言われたんだけど、それだけはどうしても嫌で(変なとこでいじっぱりなんやけん・・・)看護師さんに車椅子でトイレに連れて行ってもらうこともありました。
たまに解熱剤で座薬使っていたのですが、ぷーやん昔からどうも座薬が苦手で(気持ち悪いし・・・)おかんや看護師さんに入れてもらうとき、子供みたいに泣いてしまいました^^;

昨日だったのかな、N先生が回診にきた時のこと。
その時脈測ったんだけど、「頑張れ」って感じで手をぎゅっとにぎってくれたり、おでこに手あてて熱測ってくれたりしてすごく心強かった。
この頃いろんなことでイライラしてて(主に副作用が辛いとか)、N先生にもイライラするようになっていたんですよね。(なんでこんな辛い治療させるの〜!みたいな)
でも昨日のことで、なんかやっぱ先生が来ると心強いって思えたんです。
本人には言えないけど(笑)。これからもずっと先生に診てもらえたらな、って思いました。



2005.2.21 抗がん剤投与・2回目
今日は2回目の抗がん剤投与がありました。
この数日で副作用が強く出たので、最初は中止しようとか言っていたんやけど、結局持続してやらないと効果が期待できないとのことだったのでやることになったのです。
今日も朝から調子が悪く、熱が38.2℃→39.4℃と上昇していきました。あまりにも体がしんどくてイライラしていました。
確かロキソニンかアイスノンかどっちかをナースコールで頼んだんだけど、(この頃しんどくて日記書いてなかったので、記憶があいまい・・・。)なかなか持ってきてくれなかったんだっけ。
やっと持ってきてくれた看護師さんに「毎日熱が出てしんどいのに、何にもそーいうとこ分かってくれないんですね!こっちだってこんなとこにいつまでもいたくないんですよ、早く退院したい!!」 ってすっごい当ってしまいました。
その看護師さんはとってもいい人で「分かってるからね、ごめんね。」って謝ってくれましたが・・・。
ぷーやん本当に周囲への八つ当たりが多すぎ。って思う。
もうすぐ30なのにもっと大人にならんといかんなって思うし、周囲の人にあたったって仕方ないのに・・・。
看護師さん、ごめんなさい。

抗がん剤は前回と同じく前投薬をしてから、今回からはタキソールのみの点滴になりました。
この薬はいつも打つと体がかぁっと熱くなる。看護師さんに聞いてみたらどうもアルコールの成分が入っているそうです。
そういえば、点滴のことでおかんたちと先生とで話したときに「お酒は飲めますか?」って先生に聞かれたよな。確か。
このことだったのね。
ちなみにぷーやんカクテルやチューハイ系の甘い酒しか飲めないけど、酒は強いほうです(笑)。



2005.2.24 また倒れる
今朝トイレでまた倒れてしまいました。
トイレが終わって、立ち上がり、出ようと戸を開けた途端頭が突然クラクラッとして、ふんばったんだけど、一瞬意識を失ってそのまま後ろにバタン!でした。当然またまた頭打ってしまいました。血は出なかったけど。(ますますバカになるがな〜)
たまたま誰かいたようであわてて看護師さんを呼んでました。
意識が戻るとなんだか息が苦しかった。心臓もドキドキした。
すぐに3人の看護師さんが車椅子を持ってきました。
あまりにも情けなくて、「どうしてあたしばっかり!倒れてばかりでごめんなさい!」って言ってしまいました。
「起立性低血圧みたいな顔色やな。一瞬息が吸えなくなってしまうんかもしれんね。」とハァハァあえいでるあたしを見ながら1人の看護師さんがいいました。
そのまま病室に運ばれました。
夕方?だったかな、N先生が来てとうとう「輸血しようか。」と言いました。明日から先生出張(よーおらんな、この先生・・・)だから代理の先生に頼んでおくとのことでした。
「外泊していい?」って先生に聞いたけど、「今週はやめといたほうがええんちゃうん。」とあっさり言われてしまいました。
あさってのマイバースディは病院で過ごすことになりました。
ほんとうにどうなってんだろう、あたしの体・・・。これで3回目です。