雑記
まじめな医療話のコーナーです。たま〜に更新??(参考文献をもとに書いているところでぷーやんが書いた個所は青文字になってます。)


医者にかかる10か条 かかりつけ医を選ぶポイント
セカンドオピニオンについて 化学療法中の輸血のおはなし








★医者にかかる10か条★(「W BOX 」より)


1、伝えたいことをメモして準備
2、対話の始まりはあいさつから
3、よりよい関係づくりはあなたにも責任が
4、自覚症状と病歴(今までかかった病気)はあなたの伝える大切な情報
5、これからの見通しを聞きましょう
6、その後の変化も伝える努力
7、大事なことはメモをとって確認
8、納得できないときは何度でも質問を
9、治療効果を上げるためにお互い理解が必要
10、よく相談して治療方法を決めましょう


実践編

検査:
なぜ検査の必要があるのですか?
どこを調べる検査ですか?
検査はどのようなスケジュールで行なわれるのですか?
検査でどのようなことがわかりますか?
どのような方法で行なわれるのですか?
その検査は苦痛をともないますか?
どのような危険がありますか?
この検査にかかる時間はどれくらい?
検査でわかった私の病気はどんな具合ですか?

治療:
治療期間中はどんなスケジュールですか?
どのような治療ですか?
治療中になにか制約されることはありますか?
どのような変化が期待できますか?
どのような危険がありますか?
その治療を受けないとどうなりますか?
治療後日常生活に変化が起きる可能性は?
治療後の回復にどれくらいかかりますか?
ほかにどんな治療法がありますか?

くすり:
なんという名前のくすりですか?
何に効くくすりですか?
この薬をのんでいて気をつける症状(副作用)はなんですか?
かわった症状がでたときはどうしたらいいですか?
他の薬や食物と一緒に飲んでだいじょうぶですか?
いつまで飲む予定ですか?
このくすりより安くて良いものはありませんか?
安いくすりと比べてどのように効果がちがうのですか?


入院:
入院が必要な理由と目的を教えてください。
入院中に行なわれるのは、どのような検査や治療ですか?
入院中に外泊や外出はどのくらいできますか?
予想される入院期間はどのくらいですか?
退院後の生活はどのようになるんですか?
かかりつけ医を紹介してください。

その他
私の病気の原因はなんですか?
今回の病気はもともともっている病気と関係ありますか?
日常生活で気をつけることはなんでしょう?
どのくらい費用がかかりますか?


結構あちこちの医療ホームページで見かけるこの10か条。お医者さんに何聞いたらいいか分からない時なんかにこれをメモって病院に行くと役に立つと思います。
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★かかりつけ医を選ぶポイント★(「W BOX 」より)


かかりつけ医を選ぶのは、あなたの大切な友人を選ぶのと同じです。

1)あなたの友達として、心から信頼できますか?
2)この医師であれば、少々いやな忠告を受けてもいいと思えますか?
3)一生涯、この人とうまくやってゆけると思いますか?

 いままで、かかりつけ医の条件として、いろいろ細かいことがいわれていますが、(たとえば、いつでも診てくれるか、必要なときにすぐに大病院に紹介してくれるか、腕はいいか、など)・・・そしてそれも大切なことですが・・・

 かかりつけ医として、一番大切なのは、あなたが、「この先生ならたとえ、どんなにつらいことがあっても、ついてゆける。」と思うくらい、先生を信頼できるかどうかということです。

「病気になった時は選んでいる暇がない」という人がいます。

「人生の重大な相談をするとき」に、全く見知らぬ人を選びますか?

 大切なお金をあずけるときに、知らない銀行に預けますか?

「最も大切な体の相談をするとき」に、あなたは、全く見知らぬドクターを選んでいませんか?


軽い病気の時から、心から信頼できる医師を、見つけておくことが大切です。


セカンドオピニオンを受けるかどうか、転院するかどうか迷っていた時に、この文章を読んで勇気付けられて今の主治医の先生のもとで治療を受けようと思いました。
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★セカンドオピニオンについて★


ちまたでよく言われている「セカンドオピニオン」という言葉。「主治医以外の医師の意見を聞く」という意味だ。
ちょっと昔までの病院ではカルテを開示してもらうことや、転院することが難しい閉鎖的な雰囲気があったように思う。
でも、今は患者がいくつかの病院をまわって何人かの医師の意見を聞くことや、病院や医師を自ら選ぶのが当たり前の時代になっている。
例えば、キャベツをお店で買うとしますよね、その時にいろんなスーパーのチラシを見比べて、少々店が遠くても一番安くて、かつ品のよいキャベツを買おうとすると思います。(ぷーやんは主婦ではないけれど^^;)
セカンドオピニオンもそれと同じことだと思います。
良心的な病院や自分の腕に自信のある医師なら、快く検査データなんかの資料を貸してくれるし、セカンドオピニオンを受ける事もすすめてくれるはずです。(それを嫌がる病院や医師なら速攻でバイバイしたほうがいいです。←断言。)

ぷーやんの通っている病院では希望をすれば、「マイカルテ」を発行してもらえますし、今の主治医の先生からも「セカンドオピニオンには賛成するよ。」って言われました。でもいろいろ考えてセカンドオピニオンは受けずに今の主治医の先生についていくことにしました。
「悪性中皮腫」という病気は患者さんも少なく、今は治療法も確立されていない病気です。(ぷーやんのように胸膜と腹膜の両方に腫瘍ができている症例なんて、いろいろ調べてみたら大きい病院でも1例あるかどうかって感じらしい。宝くじに当るならともかく、こんなん自慢になりませんよね。)
今は治療法がなくても、何年か先にはいい薬が開発されているかもしれない。「肺がん治療ネット」というホームページの新情報コーナーで新しい治療薬での治療が日本でも試験的に行われているということも読んだ。
症例が一番多い胸膜腫瘍の治療法も、病院によってさまざまである。
ぷーやんの場合は手術して腹膜の腫瘍を取って、今は化学療法(薬での治療)を受けているが、他にも手術で胸膜や片肺ごと切り取ってしまう「胸膜肺全摘」という方法、放射線療法、薬剤を直接胸腔に注射する方法などいろいろ治療法がある。
それでも今の病院で治療を受けることにしたのは、主治医の先生が信頼できると思ったからである。
腫瘍など慢性疾患は長く付き合っていかなければならない病気なので途中何度も辛くなったり、逃げ出したくなったりすると思う。そんな時やはり主治医の先生との信頼関係が一番大事になってくると思ったからである。

ぷーやんは上記の理由でセカンドオピニオンを受けませんでしたが、個人的にはセカンドオピニオンはぜひ受けることをお勧めします。
えらそうなことは言えませんが、まれな病気であるからこそ、セカンドオピニオンは受けたほうがいいと思います。
自分の命は自分で守る時代です。自分の足で納得できる病院や医師を探してみましょう。
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★化学療法中の輸血のおはなし★(化学療法の副作用 - 骨髄抑制 - を参考にさせていただきました。)


化学療法(抗がん剤)を受けていると、たいていの人には多かれ少なかれ副作用が出てきます。
その中の一つに「骨髄抑制作用」(血液が造られる「骨髄」の機能が低下して、白血球、赤血球、血小板などが少なくなります。)があります。
ぷーやんの場合は、骨髄抑制ではなく、続発性貧血といって、腫瘍によって二次的に赤血球ヘモグロビンが減っているらしいけれど、今まで2回輸血を受けました。
輸血というとどんなことをするのか不安になる方もいると思いますが、実際は点滴を受けるのと全く同じ感覚です。赤血球輸血の場合2〜3時間ほどかかりますが、苦痛などはほとんどありません。

輸血にともなうリスクには、 GVHD ( 移植片対宿主病 ) 、肝炎やエイズなどの感染症などがありますが(ぷーやんも最初はこれらにびびってました^^;)、今は輸血はほぼ安全に行われていますのであまり心配はいらないと思います。
これらを予防するため、たいていの病院では「白血球を取り除いた血液製剤」かつ「放射線をあてて、製剤に紛れ込んでいるリンパ球を殺した血液製剤」が使われています。
これらの製剤には次のような種類があります。
MAP 液加濃厚赤血球 ( MAP・CRC、マップと呼ばれてることが多い )と濃厚血小板 ( PC、ピーシーと呼ばれることが多い ) という血液製剤を輸血する場合は、必ず白血球除去フィルターをつけています。というか、このフィルターを付けてない病院では、治療をうけてはいけません。
白血球除去赤血球 ( LPRC ) は、日本赤十字社で既に白血球が除去された製剤で、これにはフィルターを付ける必要はありません。

赤血球は、白血球や血小板と違い、減るのも時間がかかりますが、回復するのにも時間がかかります。(献血で成分献血が行われるのはこのためです。)
男性のヘモグロビン正常値は 13g/dl 以上、女性は 11g/dl 以上です。ヘモグロビンがこの値より少なくなることを医学的には「貧血」と言います。
しかし化学療法中に必要なヘモグロビンの量は、正常値ではなく8 g/dl 以上あれば充分と考えられています。
ヘモグロビンが 8 g/dl 以下となりそうな場合は医師が輸血を勧めます。と言っても実際は7 g/dl 近くになったりとか、かなり減ってから輸血する事が多いと思います。通常、ヘモグロビンが 7.5 - 8 g/dl くらいになると、2 単位 ( 約 400 ml ) の赤血球輸血が行われます。
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